鍼灸マッサージいろいろ

鍼灸マッサージ師をしてますので、それに関連するお役立ち情報や体験談を書きたいと思います。

鍼灸師になりたい方への豆知識【学校の授業(実技)編】

【学校の授業(実技)編】

鍼灸専門学校3年間でやる鍼灸の実技の授業内容や雰囲気をざっくりとまとめてみました。

学校に入学すると教科書・白衣・鍼灸セットなどが配られます。鍼灸セットの中には鍼や艾(もぐさ)の他に竹筒を半分に割ったもの(お灸の台)や鍼刺し練習用のフェルトの板などもあります。

 

1年生前半の時期の実技は人体に施術は行わず、フェルトの板やお灸台を使用して行います。鍼は深さや角度などを練習します。お灸はもぐさの大きさやスピードなどを練習します。特にお灸は指差に汗を掻くと艾(もぐさ)が捻れなくて苦労した記憶があります。特にテストの時は緊張して汗を掻きやすいです。

 

1年の後半には実際に人体でやるようになっています。これが皆さん最初は素人になりますので、鍼が結構痛かったりします。お灸も大きさがおおきくて熱すぎたりします。生徒同士でやるのでおっかなびっくりの部分があったりします。

それもだんだん技量が上がってきますので問題なくなります。只、どうしても技術の部分なので器用な人不器用な人の個人差は出てきますが。

 

2年生や3年生になってきますと治療的な施術が増えてきます。各疾患の治療法を生徒同士でやったり、生徒の中で腰痛のある人を先生が治療して見せたり、学校にある付属の治療院で外部の患者さんの施術を見学したりなどあります。又カルテの書き方なども勉強します。ここら辺は学校によって特色が出やすい部分だと思います。有名な先生が在籍していると影響を受けたりもします。余談ですが薬剤師の資格を持った先生もいたりします。

 

学校によっては夏休みに中国に行って鍼灸の勉強が出来るツアーなどもあります。卒業が近くなると献体を見学しに医学や歯学の大学へ行く授業があります。実際に遺体の各臓器を触ったりして、教科書でない実物での勉強になります。

献体(けんたい)とは、亡くなった方の遺体を、医学の研究や教育のために医学や歯学の大学に提供することです。

 

3年生も最後の方になると実技の卒業試験があります。これは国家資格の実技テストになります。筆記試験に比べて自分の学校内で行うので、割合甘めのテストかなと思います。落ちたとしても追試があるので合格率は高いです。